CHECKERS in TANTAN たぬき


これは映画館で見たのです。
記憶では小6の時なのですが計算すると
どうやら中1のゴールデンウィーク....

1984年です。

映画の中では1984という文字と50'sという文字が
やたらと目につくのですが
80年代が80年代として強烈に印象がある今となっては
予告編で50'sという文字が踊ってるのが不思議な感じです。

チェッカーズの音楽は確かに50's風だけど
髪型や服装は50's風じゃなくて
服は当時流行してたDCブランド風で
髪型はパンク系のロック風の髪型という
ちぐはぐなんだけど そのちぐはぐさが今見ても
バブル期当時のよい部分のお洒落さがでてる感じがします。

チェッカーズはそれまでのジャニーズなどのアイドルと違い
ちゃんと演奏してたり曲を作ったり自主性のあるアイドルの
イメージで小学生の自分にはすごく大人っぽく見えた気がします。

ガロや宝島の存在もチェッカーズの本やインタビューで
知ったのではないかと思います。

に しても..... 80年代というのは 
どうしてこうも恥ずかしいのでしょうか...

自分がリアルタイムを経験してるからなのかな...

服からも建物からも 
新品のビニールをはがしたばかりのような香りがして
都会っぽさをかもしだせばかもしだすほど
田舎臭さが背中合わせしてしまうというか

当時から あの頃の最先端のお洒落な物というのは
(DCブランド プールバー ハウスマヌカンのような.. )
不思議な気恥ずかしさが漂ってたのがよみがえってきます。

その反面 
映画の作り自体は70年代の香りを引きずってて

財津一郎が準主役といっていいほど出ずっぱりだったり

タイガースの「世界はボクらを待っている」 でも
タイガースのおっかけの女の子達に巻き込まれる小松政夫
やっぱり、チェッカーズのおっかけに巻き込まれる警備員役ででてたり

更に「世界はボクらを待っている」と同様に
意味なく やたら着替えていろんな服をきたり

やはり「世界はボクらを待っている」と同様に
メンバー全員同居してお揃いの服を着てたり
しっかりした王道のアイドル映画で大変面白かったです。

要はGS時代と同じように
ビートルズの四人はアイドルが基盤にあるのだと思うのですが
「映画の中でもアイドル」「人気絶頂」「ファンに追われる」 
「コスプレいっぱい」という形式ほど
アイドル映画としてワクワクするものはないなあと改めて
思いました。

しかも!

日本のファンタジーといえば狸御殿!
TANTANたぬきは そこもおさえている!

惜しかったのは人間と狸の恋愛部分がなかったところですが
80年代のアイドル映画という要素が大きいので
個人的に そこまでテンコ盛りだと倒れそう...
丁度いいのかも...

今見ると チェッカーズ 演奏すごく上手でかっこいいですね。
今はオールディーズっぽい
ロックのバンドがいないので新鮮です。

その後 クロベーが亡くなってワイドショーでもめるのを
考えると中々せつないですが
80年代のなんともいえない 恥ずかしくも贅沢な
幸福感に溢れてて映画だなあと思いました。